今年冬に公開し、現在進行形で人気急上昇中の映画『ブラックパンサー』がもう間も無く公開1ヶ月を迎える(アメリカ本国)。この映画が封切られたのは2018年2月16日、その少し前からすでに注目の的であった。それも Rotten Tomatoes という映画評価サイトで満足度100%という偉業を勝ち取ったからであった。
Rotten Tomatoes ではサイト公式の評論家が存在し、その映画オタクたちが厳しく評価を下すことで注目を得ているサイトだ。時には映画を盛り上げ、時には何ヶ月もの努力をゴミに変える。そのぐらい厳しい映画評論サイトが "100%" を示したほど、『ブラックパンサー』にはヴィブラニウム以上の特別な存在があったのかもしれない。しかしながら、ワカンダ物語が公開される前、遡れば製作される前の時代に「ブラックパンサーがMCUで一番売れる映画になるよ!!」と世間で言えることのできるファンは存在したのだろうか。
ロバート・ダウニー・Jr と クリス・エヴァンス が登壇し、ボクシング会見のような立ち振る舞いが懐かしいこのアナウンスメント。シビルウォーが正式に製作されると発表された日である。この日の第2サプライズとして用意されたのが チャドウィック・ボーズマン がブラックパンサーを演じるという発表であった。この時(2014)からMCUのファンであった人は期待で胸を膨らませたことであっただろうが、初心者ファンや素人からすれば「は?だれ?」「Who is he?」のような気持ちになっていたかもしれない。
しかし彼は多くのファンの期待に答えた。デビュー戦となった『シビルウォー キャプテン・アメリカ』で主役のキャプテン並の存在感、同じくデビュー戦であった「スパイダーマン(トム・ホランド)」に劣らない活躍ぶりを披露し、最終的には国際指名手配犯となったスティーブとバッキーをワカンダに匿うという大物ぶりも見せつけたのであった。
今作では『シビルウォー』直後の彼やワカンダの民を描いている。劇場中に他のキャラクターは一切出てこないが、逆にそれがプラスに働いたのかもしれない。赤い鉄の男、緑の怪物、雷神、アメリカの主将が姿も形も、言葉の中でさえも出てこない。MCUというユニバースの意味をぶち破った『ブラックパンサー』を見逃すわけにはいかないだろう。
映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国の映画館にて公開中。
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